いよいよ梅雨に入り、じめじめとした蒸し暑い日が続きますね。
樹木も湿気や蒸し暑さなどから病虫害が発生しやすくなります。
晴れの合間を見て、少し風が抜けるような剪定ができるといいですね。
ただ、暑さと湿気の厳しい夏は、庭木・植木にとって厳しい月です。
保水性を高めるために、堆肥や腐葉土を土に混ぜ込むなどの対策をしてもいいでしょう。
また、夏はとても葉が生い茂るため剪定をしてすっきりさせたいと思う方が多いと思います。ですが、この時期に剪定をしてしまうと成長するときにはエネルギーを消費するので、木にはあまり栄養分が残りません。この状態で剪定をおこなってしまうと、木が衰えてしまいます。
また、真夏に剪定をおこなうと太陽の光が直接木にあたって日焼けしてしまい、冬の剪定と同様に、枯れてしまうこともあるのです。
☆常緑樹の剪定に適した時期は、春、初夏、秋になります。
3月から4月上旬、6月から7月上旬、地域にもよりますが9月頃です。
冬は切ってはいけない時期となります。一年中葉をつけている常緑樹は、そのときに必要なだけ光合成をして養分を作ることができるので、自分の体内に養分を蓄えることが得意ではありません。そのため、冬に剪定して多くの葉を失うと、養分をつくり出すことができなくなり、弱ってしまうのです。
☆落葉樹の剪定に適した時期は常緑樹とは逆に冬が適期となります。落葉樹は葉を落とす秋までに体内に大量の養分を蓄えた後、春に備え休眠に入ります。休眠中は樹液の流れもほとんどなくなりますし、病害虫の被害も少ないです。
十分な養分が蓄えられているため、太い枝を切っても傷めるようなことはありません。また、葉をすべて落としているため全体の枝ぶりがわかりやすく、剪定もしやすくなります。
ただ、一部にはカエデのように休眠期間が短いものもありますので注意が必要です。その場合は秋口に剪定するのが理想的です。
どうしても適期以外に剪定を行いたい場合は業者さんに頼むのがよいと思います。